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Петушок - золотой гребешок - русская народная сказка на японском языке


5 авг 2017. Разместил: Vadim
金のとさかのおんどり - Петушок - золотой гребешок

 

  • На японском языке
  • На русском языке

 

  1. むかしむかしあるところに,猫とツグミと金のとさかのおんどりがいました。みんなでいっしよに森の小屋に住んでいました。猫とツグミは森に薪を切りに行き、おんどりは家で留守番です。

    出かける時、猫とツグミはおんどりにきつく言い聞かせました。

    г私たちは遠くに出かけるから、きみはしっかり留守番をしておくれ。声を出さずにおとなしくしてるんだよ。もしキツネがやって来たら、窓から顔を出すんじやないよ。」

    キツネが、猫とツグミが家にいないのをかぎつけて、小屋にやって来て窓の下に座り、歌い出しました。

    《 おんどりさん、おんどりさん。
    金のとさか、
    つやつやの頭、
    絹のようなおひげ、
    窓からお顔を出してごらん、
    お前に豆をあげるから。》

  2. おんどりが窓から顔を出すと、キツネは爪でつかまえて、自分の穴に連れて行ってしまいました。

    おんどりは叫びました。

    《キツネが私をさらっていく、
    暗い森の向こうに、
    流れの早い川の向こうに、
    高い山の向こうに。
    猫さん、ツグミさん、私を助けて!》

  3. 猫とツグミはその声を聞きつけると,一目散に追いかけてキツネからおんどりを救い出しました。

    次の日、猫とツグミは薪を切りに森に行きましたが、出かける前におんどりに言いつけました。

    「いいかい、おんどり、窓から顔を出すんじやないよ。こんどはきみの声が届かないほど遠くに行くんだからね。」

    猫とツグミが出かけると、またキツネがやって来て、歌いました。

    《おんどりさん、おんどりさん。
    金のとさか、
    つやつやの頭、
    絹のようなおひげ、
    窓からお顔を出してごらん、
    お前に豆をあげるから。》

  4. おんどりは黙って座っていました。キツネは続けました。

    《子供たちが走って行って、
    小麦をばらまいて行ったよ、
    めんどりが小麦を食べている、
    おんどりにはくれないよ。》

  5. おんどりは窓から顔を出しました。

    「コツ、コツ、コー。どうしてくれないのさ?!」

    キツネは、爪でおんどりをつかまえると、自分の穴に連れて行きました。

    おんどりは叫びました。

    《キツネが私をさらっていく、
    暗い森の向こうに、
    流れの早い川の向こうに、
    高い山の向こうに。
    猫さん、ツグミさん、私を助けて!》

  6. 猫とツグミはその声を聞きつけると、一目散に追っかけて行きました。猫は走り、ツグミは空を飛び、キツネに追いつきました。猫は爪で引っかき、ツグミはくちばしでつっついて、おんどりを救い出しました。

    それからいったいどのくらいたった頃でしょうか、猫とツグミは、また森に薪を切りに行きました。出かける時に前よりももっときつくおんどりにいいきかせました。

    「キツネの言うことなんか聞くんじゃないよ、窓から顔を出してはだめだよ。私たちはもっと遠くに行くから、きみの声は聞こえないよ。」

    猫とツグミは森の遠くに薪を切りに行きました。いっぽうキツネは、すぐに小屋に現われ、窓の下に座って歌いました。

    《おんどりさん、おんどりさん。
    金のとさか、
    つやつやの頭、
    絹のようなそのおひげ、
    窓からお顔を出してごらん、
    お前に豆をあげるから。》

  7. おんどりは黙って座っています。キツネは続けました。

    《子供たちが走って行って、
    小麦をばらまいて行ったよ、
    めんどりが食べている、
    おんどりにはくれないよ。》

  8. おんどりは黙って座っています。キツネは続けました。

    《大人たちが走って行って、
    木の実をばらまいて行ったよ、
    めんどりが木の実を食べている、
    おんどりにはくれないよ。》

  9. おんどりは窓から顔を出しました。

    「コッ、コッ、コー。どうしてくれないのさ?!J

    キツネは、爪でしっかりとおんどりをつかまえると、暗い森を抜け、流れの早い川を渡り、高い山を越えて、自分の穴に連れて行きました。

    どんなにおんどりが叫んでも、猫とツグミには聞こえませんでした。家に戻ってみると、さあ、たいへん!おんどりがいません。

    猫とツグミはキツネのあしあとをたどって追いかけていきました。猫は走って、ツグミは飛んで、キツネの穴にやって来ました。猫はグースリ(注:ロシアの古い弦楽器)を取り出すと、静かに弾き始めました。

    《ぼろんぼろん、グースリよ、
    金の弦、
    キツネさんはまだ家にいるのかな、
    暖かい巣の中にいるのかな?》

  10. キツネは静かに聞いていて、考えました。

    《どれどれ、いったい誰がこんなにじょうずにグースリを弾いて、甘い声で歌っているのか見てやることにしよう。》

    キツネが穴から出て来ると、猫とツグミはキツネをつかまえ、ここぞとばかりに殴って、つっつき始めました。こてんばんに叩きのめされて、とうとうキツネは身動きできなくなりました。

    猫とツグミはおんどりを救い出し、かごに入れて家に連れて帰りました。

    それからは、みんなでいっしょに仲良く暮らしました。いまでもいっしょに暮らしているということです。

 

 


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