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Юки но Моногатари (Yuki no Monogatari). Часть 205 ноя 2012. Разместил: Vadim |
第二十章
殿様の評議 Юки но Моногатари - Часть 20
間もなく若殿たちは城に帰ってきました。若殿は城の中に入るとすぐ、「ゆき!ゆきはどこだ!無事であったか?」と呼びました。 すぐにゆきは若殿の元に駆けて行きました。「はい。若殿さまこそご無事でございましたか。血まみれではございませんか」と言いました。 「心配は要らぬ。これは鬼の返り血を浴びただけだ」と若殿は答えました。 家老も若殿のところにやってきました。「若殿さまご無事で何よりでございます。ご帰還なされたばかりでお疲れのところとは存じますが、我が殿がお呼びでございます。只今、近隣諸国の城主様達と一緒に評議をなさっています。若殿さまとゆきさまも参加されるようおっしゃっておられます」 それから若殿はゆきと一緒に評議の場へ向かいました。 髭の大名が「此度の襲撃は言語道断です!あの大名を攻めるべきです」といきり立っているところでした。 すると、別の禿の大名が「まあまあ。どうして陰で糸を引いているのがあの大名だと言えるのですか」と尋ねました。 髭の大名は「鬼とつながりのある大名なんて、他に考えられますか」と言い返しました。 この城の主人が「鬼がどのようにしてこの国までやって来たのか、今調べさせています。他の国から来たのかもしれません」と言いました。「息子よ、鬼はどこへ行ったのだ」 「地獄へと。この太刀で首を切り落としてやりましたから」と若殿は答えました。 今まで黙って聞いていた、太った大名が「もしその大名が今回の襲撃の黒幕だと証明され、われらが攻め勝ったとしましょう。そうなると問題はその後のことです。いったい誰が替わってその国を治めることになるのですか」と聞きました。 この城の主人は「ゆき、こちらに参れ」と言いました。ゆきが殿様の傍に寄ると、「あの国の正統な継承者はこの者です。この者を措いて他にはおりますまい。先の大名の唯一の忘れ形見なのです」と言いました。 ゆきは「私がでございますか?でも、国を治めるなんて、とんでもないことでございます」と言いました。 この城の主人は「心配は要らぬ。息子は生まれた時から、国を治める方法を学んできておる。そなたに助言することができよう」と言いました。 太った大名は「大名の討伐と領地の件はまったく別問題です。討伐の結果によりこの国に豊かな領地が加わることは我々としては承知しかねますな」と言いました。 それに答えるように若殿は「私には弟がおります。もし、ゆきがその国を治めることになれば、私はこの国の跡目を継がぬつもりでございます」と言いました。 禿の大名は「たしかに、先の大名が亡くなるまであの国はとても豊かな国でしたが、今の大名の代になってからは悪政によって、とみに貧しくなっているという噂です」といいました。 髭の大名は不思議そうに「そもそもどうしてこのお嬢さんが先の大名の娘御だとご存知なのですか」と聞きました。 そこで、家老が改めて、ゆきについての調査の結果を報告しました。 その後隣国の大名たちは膝を突き合わせて、その大名打倒のための様々な計画を立てました。 Вернуться назад |